失敗しない人材採用!中途採用で会社が募集前にやるべきこと

お役立ち情報

中小企業の採用担当者向け、失敗しない人材採用シリーズです。

中途採用の面接で応募者から逆質問の時間があると思いますが、必ずと言っていいほど聞かれる逆質問があります。

 

応募者が一番気にすることは、会社の将来です。

このご時世、大企業であっても中小企業であっても、定年まで働ける保障は無いと思いますが、応募者は安定を望んでいます。

そのため、「御社の今後の展望をお聞かせください。」「御社の中長期計画をお聞かせください。」という逆質問は、無難ではありますが、安定を求める応募者にとっては重要な要素になります。

そのため、採用担当者には、しっかりと回答を用意してもらいたいです。

そして、噛まずにスラスラと棒読みではなく、感情が入り込むように自分のものにして話してもらいたいことでもあります。

この質問を、ただ単に選んだ人なのか?本気で聞きたいと思っている人なのか?応募者によって意識は異なると思いますが、御社のホームページを見る以外、会社の理念や雰囲気を感じ取るのは、この質問でしか出来ないことと思います。

仕事の出来る人は、自身のパフォーマンスを最大に発揮するため、会社の考え方や自分との相性を重視すると思いますので、あたふたするのは絶対にNGです。

これは人事担当者だけでなく、同席する部門長にも同様で、回答を用意しスムーズに応答出来るようになることをおすすめします。

必ずしも人事担当者に逆質問するとは限らないからです。特に、技術者、研究者など比較的一人の世界で業務をこなす部門長には訓練が必須です。

逆質問に対するために確認したいこと

御社の経営理念は周知されていますか?毎朝、毎週、毎月の朝礼で声に出す機会はありますか?それとも周知されていない。もしくは経営理念そのものが存在しない状態でしょうか。

求人募集をすると会社のホームページへのアクセスは増加します。応募を検討する人は、どんな会社なのか?どんな人が社長なのか?どんな人が働いているのか?どんな製品を扱っているのか?集められる情報を集めようとします。

そして、集めた情報から、その会社で自分が働くイメージを膨らませます。

この時、良い方にイメージすることはあっても、悪い方にはイメージしません。悪い方にイメージした場合は、応募してこないからです。

御社に良いイメージしか持っていない応募者がさらに御社を深く知りたいと思い、面接に挑み逆質問をしたときに、全く答えられなかったり、経営理念と180度違うことを言ってしまったら、どうなると思いますか?答えは簡単ですよね。

仮に合格したとしても辞退されてしまいます。

経営理念が周知されていない場合は、会社のイメージと現場とのギャップを大きく感じさせてしまい企業イメージが下げてしまいます。

また、経営理念がない場合は、ホームページの情報も曖昧でしょうし、求人広告の内容も曖昧でしょうし、求人広告を出しても、応募数自体に影響すると思います。

経営理念を理解しよう

御社は経営者、創業者と話をする機会はありますか?ある場合は、経営理念と創業した時の思いや社名の由来など、もう一度聞かせていただきましょう。

素敵な額に飾ってあるから不要と思わずに、この機会に、生のお話しを聞かせてもらいましょう。改めて思うことや感じることもあると思います。

そして、ボイスレコーダーに録音し、言った内容をそのままそっくり書き起こし、誰でも理解できる言葉に直します。

直した後は、経営者に内容に相違がないか、確認を取りましょう。

なぜ、経営者の生の声が必要かというと、一次面接と最終面接でのギャップをなくすためです。

一次面接、最終面接、ともに「会社の将来」について逆質問された場合、一次面接と最終面接で返ってきた内容の方向性が異なると、応募者の頭の中は「???」になってしまいます。

中小企業の強みは、経営者と現場が近いことです。

近いはずなのに、まったく異なる内容を言われたら、企業イメージは下がりますので、採用活動を行う前に絶対にやってください!今はインターネットで企業のクチコミが自由に書けるし、見ることが出来るので、採用活動の失敗は、企業イメージにもかかわりますので、経営者にも理解してもらいましょう。

各部門の責任者と認識を合わせよう

経営者から承認を得た経営理念や創業の思い、社名の由来などを用いて、人事メンバー全員と各部門長、部門内で採用に関わる人に理解を深めてもらいます。

ただ、資料を用意して読み上げるだけでは理解を深めることにはなりません。

資料と読み経営理念に対し、「自部門ではどんなことができるのか」「どんなことをすべきか」話し合うと良いです。経営理念について考えるなんて、やったことがないと思います。

私もそうでした。採用活動を本格的に行うまで、経営理念は知っていても、経営理念に対し、自分は何が出来るのか?なんてまったく考えていませんでした。

このことに気付き、採用活動を見直せたことが幸運だったと思っています。

今後の展望をお聞かせください

経営理念の理解を深めたら、逆質問の回答内容に落とし込みましょう。文章が出来たら、初めは丸暗記で構いません。

そして人前で話せるようにロールプレーイングを繰り返しやりましょう。

合格ラインは、ロールプレーイングで、アドリブを入れたりする余裕が出来てくれば、大丈夫と言えるでしょう。

さいごに

今回は、中途採用を行うまえに会社全体でやるべき「経営理念」の周知の大切さについてお伝えしました。

採用活動の予定がなくても取引先との打ち合わせでも活用できます。部門長が理解を深めれば、部門の社員全員に周知させることもできます。

共有することで目的や目標に対する意識も統一されますので、採用活動有る無し限らず、すぐに実践されることをおすすめします。

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