調子よく出世階段を昇っていた当時の私ですが、女性管理職になることは、私の性格(マイディグラムでもACボトム型)から合っていたと今でも思います。
合っていたけれど、良いことばかりではありませんでした。
女性管理職の活かされ方は、会社の規模・女性管理職の人数や、同僚など職場環境で変わると思いますが、私のいた会社では、裁量をもった女性管理職という意味では、グループ会社内を見渡しても初めてで、しかも家庭も子供も居る。会社の規模も100名未満の中小企業だったので、異例のように感じられたことと思います。
笑いあえる仲間
管理職になる前の私は、職場でムードメーカーでした。
過去には
「何でも気軽に話しかけることができ、何でも話しかけてくれる」
「小さなことでも褒めてくれて、ダメなところはダメと言ってくれて、常にプラス思考で、声が元気で明るく生き生きしていて素晴らしい」
「常に前向きで、リーダーシップがあり、組織をまとめる力がある」
「相手のプライドを傷つけないように気を使っていて、優しく思いやりがある」
「職場を明るくし、モチベーションを上げていく雰囲気にする」
など言われたものです。
歓送迎会などの食事会でも、全員にまんべんなく話しかけて、人に話を振ったり、面白おかしく話したり喉を枯らすのは当たり前でした。
そんな私が管理職なって初めて失ったものは、それまでともに笑いあえた仲間です。
家族
職場に復帰してから、仕事が楽しくなって、長男には悪いけど、兄弟を考える時間がありませんでした。
部署が独立することになってからは、責任も大きく変化し、兄弟を考えている場合では無くなってしまいました。
今考えれば私が不在にしていても大丈夫だったのかもしれない。
逆に、不在に出来た時間はあの時だけだったな。と思います。
事業をどうしてもうまく運用できるようにしなければならないと、必死になっていた分、兄弟は考えることを諦めました。
どうしても兄弟が欲しくなり次男を授かったあとに待っていたのは、降格、減給ですから・・・。
女性管理職で産休を取るのはまだまだ壁があると感じました。
時間
プライベートはあってなかったようなものです。
電話の電源は切らせてもらいましたが、メールはガンガンに届きます。
宿題もたくさんありました。パソコンもしくはiPadが手離せませんでした。
寝る時間も少なくなりました。夜な夜なメールを打っていたこともあります。
両目2.0を誇っていた目が悪くなり始めたのは、ちょうどこのころからです。
寝る時間が少なくなるのもありましたが、正しくは睡眠障害と言った方が良いのかもしれません。
夢にうなされては「うわー!」と叫んで起きていました(笑)で、子供の手を握って寝る。みたいな。
怖い夢見ているとき、意図的に起きることができますか?私は出来るのです。
夢の中で怖い夢だなと思う自分がいて、ギリギリのところで無理やり目を開いたり、指を動かしたりして起きるのです。
目覚めてすぐ寝ると夢が続いてしまうので、ちょっと起きたり、身体の確度を変えたり小技が必要なのですが・・・
さいごに
大切なものを失った後には、得るものもある。
諦めたことで手に入れたものもある。
それは、次の機会に。